ある日のこと
クリスタ(CLIP STUDIO PAINT)に3D素材を読み込んでみよう!
あれ??動かない!!
液タブでクリスタ内に3Dモデルを配置した途端(というか表示すらされなかった……)画面が固まってマウスポインタがぐるぐるしたと思ったらそのまま動かなくなり、ソフトの再起動を余儀なくされてしまいました。
- そんなにPCの性能は悪くない!(はず)
- 3D素材もタルなどの簡単な小物、つまり重たいものではない
……のになんで????とめちゃくちゃ疑問に思ったため調べることに。
結構やることは簡単だったので共有します!
【問題が起きた時の作業環境(参考用)】
使用ソフト:CLIP STUDIO PAINT
使った素材:ASSETSからダウンロードしたタルの素材
OS:Windows10
メモリ:16GB
GPU:NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU・AMD Radeon(TM) Graphics
使用したツール:XP-PENの液晶タブレット
結論:メインディスプレイを変更する
とにかく早く解決したいよ!という方はここだけ読めば大丈夫です♪
結論からいうと、メインディスプレイを液タブに変更することでクリスタで3Dを開いてもフリーズしなくなりました。
以下に私が実際した設定手順を載せておきます!
【メインディスプレイの変更方法(Windows10の場合)】
- デスクトップ画面の空いている場所を右クリックします。
- 「ディスプレイ設定」をクリックします。
- 「ディスプレイ」の中の「ディスプレイの配置を変更する」に表示されている「2」の四角を選択して、青くします。
- 画面をスクロールして、「マルチディスプレイ」の項目にある「これをメインディスプレイにする」にチェックを入れます(グレーになっている場合は上に戻って「1」を選択してから見てみてください)。
- クリスタを開いて3D素材を読み込んでみてください!私の場合は解決しました。
それでも解決しないという人へ
設定を変えたけどだめだよという人に向けて、私が試した他の方法も紹介します。
クリスタが使用するGPUを固定する
アプリケーションが使用するGPUを手動で指定できるようで、その設定を行いました。
今回はこれで3Dが開けるようにはなりませんでしたが、その後にディスプレイ設定を行ったのでもしかしたら影響しているかもしれません。
こちらの記事を参考にさせていただきました。
PCの容量を整理する
PCの容量を確認して、少し圧迫気味だったため不要なデータを削除してみました。
しかし、今回のケースでは3D素材が開けるようにはなりませんでした。
が、もしかしたらこういった問題も影響している可能性はありますので、確認してみるとよいかもしれないですね。
タスクマネージャーを確認する
「Ctrl」キー+「Shift」キー+「Esc」キーでタスクマネージャーを開き、メモリやCPUをたくさん使用しているソフトがあるかの確認もしました。
結果、見てもそんなに影響がありそうなものはなかったのですが、とりあえずはブラウザやDiscordなどを閉じてみることに。
しかし私の場合は解決しませんでした。
また、問題解決後にそれらのソフトを開いていてもトラブルなく3D素材をいじれるので、現在の環境ではあまり影響がなかったのだと思います。
メモリの割り当てを変更する
クリスタの環境設定で、クリスタに割り当てるメモリの%を変更できます。
こちらの割り当ては70%が基準になっているようですが、これを下げることでPCのシステムが使用できるメモリが増え、安定する可能性があるようです。
変更方法は以下。
- クリスタの環境設定を開く。(Windowsでは「ファイル」→「環境設定」、iPadではクリスタのマーク(ハテナみたいな)ところから選択)
- 「パフォーマンス」を選択
- 「メモリ」欄の「アプリケーションへの割り当て」を変更する。
- 「OK」を選択
- アプリを再起動する
割り当ての%を上げると、システムが使えるメモリが減ってしまい逆に落ちやすくなってしまうということらしいです。私は逆だと思っていました。
液タブにメインディスプレイを変更して3D開けるようになったけど、結果として落ちてしまうという方などの参考になればと思います!
追記:これでもソフトが落ちる3D素材があった
2024.3.14追記。
設定を変更してから、クリスタで配布されている素材はいろいろと試したもののほぼ問題なく動きました。
大きな建物の3Dデータなどは多少動きが鈍くなったりする程度です。
しかし、これでもソフトが落ちてしまう3D素材もありました。それは、他サイトで入手した3D素材です。
たとえば、ACON3Dなどのサイトでは、街一つやとても大きなお屋敷などのデータが入手できます。
これらの素材は部屋の内部まで細かく作り込まれていて、一つあればそれだけでさまざまな場面に対応できるので素晴らしい!
のですが、ポリゴン数やオブジェクト数が多くデータも大きいのです。
(そもそもそれらのskpデータをクリスタで使うためには変換が必要なのですが、話が逸れてしまうので次回)
→記事を書きました!▼
で、それをクリスタに配置してみたところ、ものによってはクリスタが落ちてしまいました。
これは、PCのスペックが足りないまたはクリスタが耐えられないくらい大きいデータということかなと思います。
普通にクリスタで配布されている3Dを使うなら問題ないと思います。
しかし、大きい街とかいいな〜と他サイトでの購入を考えている方は、PCスペックや変換方法、その他の知識がないと無駄になってしまうかもしれません!ご注意を。
特にPCスペック足りないとそもそも3Dソフトですらそのデータを開けなかったりするので泣きます……。
原因:液タブを使っていたから
で、そもそもなんで3Dが開けなかったの?
私はクリスタで絵を描くのに液タブを使っています。
ノートPCにXP-PEN様の液晶タブレットを接続して利用している状態です。
簡単にいうとこの状態だから3Dが開けなかったんですね。
じゃあ液タブを使うなってこと!?
そういうことではありません!
そこまで詳しいことは理解できなかったのですが、ようはPC側のディスプレイと液タブ側のディスプレイで使っているGPU(画像の処理などに使われる部分)が違ったのです。
で、おそらく今回、液タブ側で使われているGPUが3Dに耐えられなかったのかな?と思います。
なぜそう思ったのかというと、クリスタを液タブではなくPCのディスプレイに映して3Dを開いたら問題なく動いたためです。
なので、メインディスプレイを液タブに変更すると使えるGPUも変わるのかなと理解しました。
まあ難しいことはわからないので合っているかはわかりませんが。
3Dを開くたびにいちいちクリスタの表示画面をPCのディスプレイに移動させるのはめんどくさい。
しかも、デスクトップPCはケーブルを接続する位置で使うGPUを変えられる?みたいな情報を見たが自分はノートパソコンなのでそれもできない……どうしたものかと思っていたので、解決してよかったです。
長々書いといて何言ってるか自分でもよくわからないのですが、とにかく他にも同じ人がいたら解決の糸口になればと思った次第です。
液タブ使ってる人はディスプレイ設定を確認してみるとよいかも
ということで、液タブ使っててPCもスペック悪くない、グラボあるのにクリスタで3D読み込めないんだけど!?という人はぜひディスプレイ設定を確認してみるとよいかもです。
まず試しにクリスタを液タブではなくPC側で開いて、そこで3D貼り付けてみて動く、というケースなら解決するんじゃないかなと思います。
あ、この方法で解決した場合も、液タブ使わない時(はずす時)には設定戻したほうがよいかもしれませんのでご注意を!