今話題の謎解きゲームをクリアしました!
「人の財布」という謎解きアイテムで有名な第四境界さんが手掛ける、「かがみの特殊少年更生施設」。
最初は無料でできるということで食いついたのですが笑、めっちゃ面白かったです。
というか時間がめちゃくちゃ吸われました。気づいたら5日間くらい経っていた。(配信者さんとか、普通に4時間とかでクリアしていてすごい!)
どうやら、こちらは「モキュメンタリー」「ARG」といったジャンルのようなのですが、謎解きをやるときのマインドで楽しめてよかったですよ!
今回は、そんな「かがみの特殊少年更生施設」について、おすすめのプレイ方法からネタバレありの感想・考察まで共有させてください!
かがみの特殊少年更生施設って?
かがみの特殊少年更生施設とは、ある架空の少年院をテーマにした謎解き(モキュメンタリー・ARG)です。
上記の少年院の公式サイトは、一見普通に思われるのですが、よく見ると怪しいページや明らかに欠けたページが散見されています。
そこで、我々は検索ボックスなどを駆使して、サイトに隠されたレベル1~10までの機密事項を暴いていくのです!
プレイは無料。PC・スマホ・タブレットで遊べます。
はたして、我々は127ものページを探し当て真実にたどり着くことができるでしょうか。
「かがみの特殊少年更生施設」は怖い?どんな雰囲気なの?
「かがみの特殊少年更生施設」が醸し出す雰囲気はちょっと不気味で、怖がりの人は苦手に感じることもあるかもしれません。
といっても、ホラーが苦手な自分的には、音楽なし、イメージもあまりないため(文章中心+一部画像)、ホラーではないと感じました。びっくりもほぼないはずです。
同じような探索系かつインターネットで遊べる謎では、SCRAP作品の「ブルーローズ」のほうがよっぽどひんやりとして怖いです。アニメーションやBGMもありますし、現場を直接体験するようなゲームだからですね。
「かがみの特殊少年更生施設」はどちらかというと、人間の恐ろしい部分や変わっていく少年たちの姿が明らかになっていくことに対して感じる部分がありました。
あとは、長時間悩みすぎて、怖いとかそういうのが薄まったのもあるかもしれません笑
おすすめのプレイ方法
おすすめのプレイ方法は、エクセルやスプレッドシートを用意して、127ページの検索キーワードとURLを記録するスタイル。
最初イラストソフトに手書きで気になったことをメモしていたのですが、それでは情報がごちゃごちゃしてしまいました。
また、通常のインターネット謎解きのように一度解いたページにアクセスできる機能というのがないというのも理由の一つです。
「あの情報また見たいなあ」と思ったら対応するキーワードを入れて見直したり、タブから探し出さなければいけないということに途中で気づいたんですね。
そんなわけで、私のプレイスタイルはエクセル方式に落ち着きました。
気になったことや目についたキーワードも備考欄を用意しておけばメモできるし、おすすめです!
さらに、できれば以下の動画を見ておくのがよいと思います。
なぜかというと、上記の動画がチュートリアルのようになっているためです。
得意な方はそのまま始めてもいいかと思いますが、個人的にはこれ見ないとわからない人も多そうというイメージ。
一部Twitter(X)をチェックしなければ得られない情報もあります。
ネタバレあり!考察や気になったところ
注意!こちらの項目ではめちゃくちゃネタバレしながら感想や考察などを書いています。
ネタバレ感想・考察
最初は、生徒作品に込められたSOSのメッセージを見つけるたびに「闇だ~」と思っていましたが、クリアするとこれらが彼らの抵抗だけではなく、彼らが変化させられた跡であることがわかり、寒気がしました。
主要人物である蒼乃晴翔、乙坂響の二人の制作過程は細かく見ることができますが、他の少年の作品もフォーカスされていないだけで同じような過程を辿ったのだろうと思うと、恐ろしいですね。
また、ストーリーを進め、機密レベルが上がるにつれて用語が変化していく(因子番号→被検体→規格卵など)部分、そして最後の「脳孵化術」は字面の不気味さが限界突破していて、おお……という感じに。ほんと上手く心をえぐっていくなと思いました。もはや少年たちを人間として見ていない。
バイカラー・ムーンは穴が開くほど読んだし、そしてより古いバージョンが出てくるたびにどれだけこの施術が恐ろしいかを感じました。自分で描いたマンガを自分で捻じ曲げていくその過程が……。
あと、ぷりゅま誰?とかも気になりますね。、バイカラー・ムーンに載っているところを見ると蒼乃・乙坂ではないと思うのですが、マスコットキャラクターがあまりにもかがみの特殊少年更生施設の真実を示唆しているのが気になります。
個人的にまだまだ気になる点はあります。
もう、「気づいて」のアカウントで投稿されていた動画の暗い部屋に貼ってあった書類とか、翔界誠心会とか、招待ナンバーとか、全部気になりますよ!!
そもそも表現祭の招待状はだれがくれたのかな?とか。
もしかして、めずらしく一般育雛法で更生した鈴木くんの説はないでしょうか。(卒業〜展示会の時間を考えるとかなり短い気がするので自由に動けているのか、展示会の招待状を入手できる立場なのか謎ですが)
鈴木くんは頭開けられてないと思うので、もしかして実は更生したふりして世間に闇を暴くときを待っていたとかなら面白いかなと。
鈴木くんが施術を受けた乙坂くんを殴ったときに「え……」って反応をしていたので、施術を受けて人が変わってしまうのを知っていて抵抗した可能性もありますよね。
一方、招待状をくれたのは、実はいろいろ後悔しているかもしれない久下沼院長ではないか?と考察していた人もいるみたいです。招待状を入手するという点においては、院長含むスタッフ側の関係者である可能性も高いですよね。
あと、カナモリ式論文の2ページ目はどこに行ったんだろうか。
金森を偲ぶ会は実は論文を集めるのだけが目的でやったとかで、2回目が開催されないのか?と考えてみたりしました。そう考えると、金森喜一郎は自殺ではない(金森の技術はほしいが、本人が邪魔だったなど)可能性も考えられるので闇ですね。
そして蒼乃くんの予後はどうもよくなさそうなので、これを残して海外に行った花城さんの気持ちはどうなんでしょうか。クリア後に送られてきたメールでは、海外で動物抱っこしてちょっと困ったように笑ってましたが……。
操作性等で気になった部分(改善あったようです)
キーワード検索して進めていくゲームなので、その周辺の操作性については気になった部分もあります。
旧字が出てくるのですが、それをそのままキーワード検索しても出ないとか、字が汚い部分など含めて読み取ってキーワード入力する必要があるとか。(改善はされたようです。同時に生徒作品に含まれるメッセージのミスなども修正されたみたい)
後半になるにつれて気になるキーワードを大量にばらまいてきます。し、重要なところでネット検索から用語を掘り当てるみたいなのもあってクリアできなくて攻略に頼る人も多そうなイメージ。
さらにほとんど完全一致を要求してくる(一部キーワードは複数回答ありのようでした)ので、簡単には進ませない感じがしていましたね笑
あと院長のパスワード難しすぎだろ〜!とは思いました。
まず、あの手帳は気になっていたものの、これが院長だと推察するのが難しい。写真内に黒縁メガネとか置いてあるのが余計に混乱を招いていました。サイト内の写真で黒縁メガネ結構いるんですよね〜。
こういうのがARGなのかもしれませんが。
あと、普通にクリアするだけなら必要ない?ページなどもあって、クリアしたときは未到達のページも何個かありました。まあこれは逆にクリアしても楽しめてよかったです!
謎が残るが楽しめた!またこういうゲームしたい。
ボリューム満点、無料なのにめちゃくちゃ楽しいゲーム体験でした!
クリアしてもまだまだ残る謎はありましたし、なんなら作中のIQテスト2問くらいしか解けていないので悔しい部分もあります笑
ハッピーエンドとはいえないラストや、さまざまな考察の余地を残しているのもたまらないですね〜!どこかで真実を知りたいです。
またこのようなゲームで遊べたらいいなあと思うのでした。